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福井県で暮らす皆さまへ──地震・豪雪に強い「耐震リフォーム」のすすめ2025.08.18

1. 福井県の自然環境と住宅に求められる耐久性

福井県は日本海に面した位置にあり、冬は豪雪、そして過去には大きな地震にも見舞われたことのある地域です。特に福井市、鯖江市、大野市を含む嶺北エリアでは積雪が非常に多く、住宅の屋根や外壁、カーポートなどに大きな荷重やダメージを与える要因となっています。

また、1948年に発生した福井地震(M7.1)は、福井市を中心に甚大な被害をもたらしました。現在でも活断層の存在が確認されており、地震リスクは決して過去の話ではありません。

このような環境下で暮らす福井県民にとって、住宅の「耐震性」と「耐雪性」は決して無視できない性能です。家族の命を守り、暮らしの拠点である家を長く安全に保つためには、耐震リフォームと豪雪対策の同時実施が大変有効です。


2. 豪雪が福井県の住宅に与える被害とは?

福井県の冬は厳しく、豪雪に悩まされる地域が多数あります。降雪量が多い地域では、一晩で屋根に数十センチ以上の雪が積もることもあり、住宅の耐久性を超えるリスクも存在します。以下に、雪によって住宅に起こりやすい具体的な被害をご紹介します。

2-1. 屋根への荷重増加

積雪1メートルで、屋根にかかる重さは1平方メートルあたり200〜300kgとも言われています。木造住宅の場合、想定以上の荷重が屋根構造や柱にかかり、建物の変形や倒壊の原因となることがあります。

2-2. 雨漏り・結露の発生

雪が屋根の隙間に入り込み、解けて水となった後、屋根材の下へと浸入することで雨漏りが発生します。また、外気と室内の温度差により、壁内で結露が発生し、カビや断熱材の劣化につながるケースも多く見られます。

2-3. カーポート・雨樋・屋根の破損

雪や氷の重みで、雨樋やカーポート、さらには屋根の一部が変形・破損する被害も多発しています。特に近年は、大雪の後の「落雪」による事故や隣家とのトラブルも報告されています。

これらのリスクを最小限に抑えるには、豪雪地域特有の構造強化・素材選定が必要です。耐震リフォームと同時に、雪害に備える施工を行うことで、長く安心して住み続けられる住宅となります。


3. 福井県で行うべき「耐震リフォーム」の内容

耐震リフォームとは、地震時の倒壊や損傷を防ぐために、住宅の構造を補強・改善する工事のことです。福井県の住宅では、以下のような耐震補強が主に行われます。

3-1. 耐力壁の追加・補強

地震の横揺れに抵抗する「耐力壁」を、家のバランスを見ながら適切な箇所に追加・補強します。既存の間取りや構造に合わせた設計が必要となり、耐震診断による調査が不可欠です。

3-2. 接合部の金物補強

柱と梁、土台などの接合部分に、耐震金物を追加して補強します。これにより、地震の際に部材が外れたりズレたりすることを防ぎ、建物の全体的な安定性が向上します。

3-3. 基礎部分の補強

築年数が経過した住宅では、基礎にひび割れや劣化が見られることが多く、コンクリートや鉄筋を使用して補修・補強する必要があります。耐震性能を引き出すためには、建物の土台である基礎の強化は非常に重要です。

3-4. 屋根の軽量化

昔ながらの重い瓦屋根は、地震時に倒壊リスクを高める要因となります。現在では、軽量で耐久性の高い金属屋根やスレート屋根などへ変更するケースが増えています。屋根を軽くすることで、住宅全体の重心が下がり、揺れに強くなります。


4. 豪雪対策リフォームの内容

雪害から住宅を守るためには、以下のような豪雪対応リフォームが効果的です。福井県のような積雪地域では、これらを組み合わせて行うことが推奨されます。

4-1. 耐雪型屋根構造の導入

構造材や屋根の傾斜を調整することで、積雪荷重に耐える強い屋根構造を実現します。特にフラット屋根や急勾配の屋根の場合、雪の滑落や偏った積雪の対処が重要です。

4-2. 落雪防止装置の設置

雪止め金具や、屋根に設置する融雪設備(ヒーター、融雪水流しなど)を導入することで、雪の落下をコントロールし、通行人や近隣住宅への被害を防止します。

4-3. 耐候性の高い外壁・屋根材への変更

氷雪に強いサイディング材や金属系の外装材に切り替えることで、耐久性が格段に向上します。経年劣化を防ぐことで、長期的なメンテナンスコストも抑えられます。


5. 耐震+豪雪対策を同時に行うメリット

1つのタイミングで、地震対策と豪雪対策の両方を実施することで、以下のような多くのメリットが得られます。

  • コストの最適化:工事を一括で行うことで、複数回の職人派遣や仮設工事のコストを削減。
  • 生活への影響が最小限に:工期が一度で済むため、引っ越しや仮住まいの手間を減らせます。
  • 構造設計の効率化:地震と積雪の両方を考慮した設計が可能となり、より安心・安全な住宅構造が実現します。

6. 耐震・豪雪リフォームの流れ

リフォームをスムーズに進めるには、以下のような段階を踏んで進めるのが一般的です。

  1. 事前診断(耐震+積雪対応)
     構造・基礎・屋根などの現況を確認し、診断を行います。福井県では自治体が診断費用を助成するケースもあるため、活用しましょう。
  2. 設計・プラン作成
     診断結果をもとに、最適な補強方法・設備設置プランを作成し、見積もりを提示。
  3. 施工(耐震+豪雪対策同時実施)
     耐震補強・屋根の軽量化・落雪防止などの工事を実施。工期中は仮住まいが必要な場合もあります。
  4. 完了検査・保証
     すべての施工完了後、耐震・耐雪性が適正に確保されているかを検査・報告し、保証内容を提示します。

7. 福井県の耐震・豪雪リフォームに使える補助金・助成制度

福井県では、住宅の耐震化や雪害対策に対して各自治体が補助金を支給する制度があります。

例:福井市「木造住宅耐震改修事業補助金」

  • 対象:1981年(昭和56年)以前に建築された木造住宅
  • 補助額:最大100万円程度(内容により変動あり)
  • 条件:事前に耐震診断を受けていること 等

※最新の助成条件や手続き方法については、各市町村の公式サイトや窓口での確認をおすすめします。


8. まとめ:福井で安心して暮らすために

福井県での住宅生活には、地震と雪という2つの自然リスクに備えることが欠かせません。耐震リフォームと豪雪対策を組み合わせることで、住宅の寿命を延ばし、家族の命を守るための「備え」ができます。

特に、築20年以上の住宅をお持ちの方は、今すぐにでも耐震診断と対策を検討されることをおすすめします。


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